親子で購入した家の住宅ローンが滞ってしまったK様
10年前まで住んでいた家の競売通知が届いたが、任意売却できないかというご相談でした。
相談者のK様の家は、母親と共有名義かつローンの連帯債務という状況でしたが、その母親とは家を出てから連絡をとっておらず、どうすればいいのかわからないという内容でした。
任意売却をするためには、共有名義人全員の同意を得る必要があるため、母親にも状況を説明して同意を得なければなりませんでした。
電話番号はわからないが、住所は競売の通知に記載があるとのことでしたので、お手紙を書いて連絡を待つか記載の住所へ直接訪問するかの対応が要求される状況でした。
当社のサポート内容と結果
まずは、所有権をお持ちのお母様とお話しできる状況をつくる必要がありました。お母様がお住まいのご住所と相談員の自宅が近かったので、直接訪問することを選択しました。
お断りされるとご相談者様のお役に立てないことになってしまいますので、インターホン越しに事情をお伝えする時、大変慎重にお話しさせていただきました。すると、玄関先ではありますが、対面にてお話しさせていただくことができました。
現在のご状況の整理をするために、謄本と照らし合わせながら確認をさせていただきました。お母様は、自己破産をされており、対象物件の所有者ではあるものの、自己破産手続き後、債務については権利放棄されている状態であることを確認いたしました。
そして、いろいろとお話しさせていただいていると、長男と絶縁状態になった経緯などもお話ししていただけました。
お母様に対しては、ご状況からすると競売でも任意売却でも何の影響もないご状況でしたので、協力が得られない可能性がありましたが、ご協力いただけることを確認することができました。
お母様にご協力いただけることになりましたので、相談者様(長男)にご報告と今後の進め方を確認させていただきました。
住宅ローンの残債額を考えると大幅に債務が残ってしまう可能性があるため、売却後の債務整理については自己破産にて処理する意向を確認いたしました。
売却活動は順調に進み、売買契約、お引渡しとスムーズに問題なく進めることができました。引渡し当日は、金融機関にお願いをしてお部屋を2部屋お借りして行なうことで、プライバシーを確保させていただきました。
依頼者様の声
母親に協力してもらわないと、任意売却が進められないとのことでしたので、競売になることも覚悟して相談しました。
ライフソレイユさんは、そのような状況のなか直接母親に会いに行って説得をしてくれました。
その後の販売活動も問題なく進めてくださり、お願いして良かったと思っております。
担当者からの解説
担当:ライフソレイユ株式会社 平嶋潤一
今回のご相談は、所有者であるお母様と絶縁状態とのことでしたので、厳しいスタートでした。せっかくご相談いただきましたので、何とかお役に立てないものかと考えた結果、直接お会いするという方法で進めていくことにしました。
『ご相談者様のお役に立つこと』を強く願い、訪問時に不審に思われないように、尚且つ当社が取り組む気持ちを理解していただけるようにお話しさせていただきました。
人それぞれの事情があり、現在の状況を乗り越えようとされています。その想いをご相談いただいた当社の相談員一人一人が、しっかりと汲み取れるように心がけてご相談をお受けしております。